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sonatine505の日記

映画・書籍・日々の出来事etc

映画鑑賞『ブラインド・マッサージ』

休日の昼間14:40からの観賞。観客は、20人ほど。
ロウ・イエ監督の前々作『スプリング・フィーバー』を観て、年間のベスト映画だったので、今回もかなりの期待値をして見に行った。『二重生活』はまだ観ていないので、是非観たい。
内容は、盲目の人々が営むマッサージ店で起こる出来事を通して、盲目の人々の目線から日常生活や、心の葛藤を描いた作品。画面は、時として盲目の人が見ているような(画面が出ぼやける)演出がなされる。目が見える人々との違いを意識して、盲目の人々の側から描写も多い。
やはり、目が見えないので音に関しては、かなり意識的に演出されていたと思う。雨の音。人々の吐息。風鈴の音。
セックスシーンの息遣いや、匂いに対する
描写は、生々しく、欲望が表現されており、見ていて、心が動かされた。
ただ、『スプリング・フィーバー』の時に感じた、ほとばしる欲望と社会に対する反抗心ほどの感動がなかったのが、残念。
それにしても、ロウ・イエ監督の描く、セックスシーンは、いつも生々しく、登場人物の込み上げる感情が浮き立ってくる。
また、今回、パンフレットは作成されていないとのことなので、キャストの人々の詳しい情報が分からないのが残念。

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映画鑑賞『言の葉の庭』DVD

朝のスタバ、iPhoneにて鑑賞。
やっぱり、新海誠作品が好き。40分ほどの尺で、登場人物の心の描写を描いている。
焦点を、2人に絞った語りにより、主人公へ感情移入させられる。

素晴らしく綺麗な映像。オープニングから、地面、水、の綺麗な映像と雨音で、一気に、映画の世界観に連れて行かれてしまう。イヤホンで聴いていたので雨音がすぐそこにあるような綺麗音に聞こえたのかもしれないが、一気に映画の中に連れて行かれた。
スクリーンで観れたらもっと映像が綺麗だったのだろう。映画館で観たかった作品。。

オープニングのタイトルの出し方、消え方も良かった。音楽も合っていてし、チームラボの作品にも似てる感じのがあったな。

物語は6月から始まる。なぜなら、雨がキーになるから、雨が降る日に主人公は高校を午前中さぼり公園に行く。
そこで、出会った会社員風の女性との物語。雨の日はその女性とその場所で会話し、時間を過ごす。

何故、地面ばっか撮るのだろうと思っていたのだが、途中で意味が分かった。主人公の夢が靴職人なのだ。だから、靴や足を見せようしていたのだ。主人公日本とって、女性用の靴は特別なモノであり、それは家族の思い出。

印象的なシーンに、女性の足を測りながら、上手くいかない女性靴のヒントにしようとするシーンがある。
なんて、官能的なんだろうと思った。
何度か、公園で会うたびにお互いの距離が縮まっていく過程での出来事。ただ、靴を作るために、足を測っているだけなのに、なんでだろう。そこに性愛的な欲望を感じないけれど、とても官能的。私の乏しいアニメーション経験に中でダントツに官能的だった。映画の中でも上位に入るシーン。
万葉集からの短歌引用もどこか、とても官能的に感じられてしまう。
年の離れた女性と高校生の恋愛感情物語を、季節の特徴である梅雨(雨)を介して表し、距離感、感情を表現していく。季節や万葉集の引用など日本的な要素を織り交ぜながら。

ラストシーン。自身の問題を越えようする時、女性は裸足だった。

 

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映画鑑賞『アンチ・ポルノ』

平日19時10分からの回にて鑑賞。
やっと、ロマンポルノリブートの園子温作品が観れるということで、テンション高めで臨んだ。
観客は、平日の夜なにもかかわらず、結構多め。女性客も多いし、年齢層は多岐にわたる。
監督が園子温なので、みんな期待値が高いのか。

オープニングのいつも出てくる、a
sonoshion film だったかな…がなく始まった。
壁一面が原色の赤で、塗られていて、部屋に始まった大きな黄色の絵が立てかけられていて、トイレは、扉がない。
かなり、アートな映像から始まり、テンションが上がった。 主人公の冨手麻妙のベットにて寝ているシーンが下着は着けるシーンなどは、園子温のこだわりが感じられ、良かった。ケツが半分くらい出てしまっているところ、とかは意図的にした演出なのだろう。

その後、部屋に秘書なる女の人が入ってきて、雑誌の取材が始まり…と物語が進んでいくのだが、、雑誌の取材陣のキャラが濃すぎる。服装からテンションからがハンパなく濃い。
しかし、途中から、物語が崩れるというか、大きな変化がおこる。現実なのか?フィクションなのか?常に立場が入れ替わっていく。

仕事帰りだったこともあり、残念ながら途中で眠気に襲われてしまった。。
物語は、基本的に部屋のなかだけで進むが、どこか単調になってしまい。眠気が出てきてしまった。2つ隣のおじいさんなんて、中ほどからイビキを立てて寝ていたな…。

同じシーンを、立場が違うことを観客に分からせてから、魅せる方法は、園子温作品では、「ちゃんと伝える」があったなと思いながら、眠気と戦っていた。

 

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映画鑑賞『ラ・ラ・ランド』

超話題作。アカデミー賞最多ノミネート、6冠達成。ということで、平日メンズデイの18時50分の回にて鑑賞。平日の夜ということもあり、観客はほどほど。50人以上くらいかな。女性客が多かった。また、年齢層も高め。カップル、夫婦が多かった。

正直、もと簡単に楽しめると思っていた。何も考えず、何も知識なく楽しめるのかと思っていた。みんなの評価が高くて、期待値が上がり過ぎてしまったのかと。

だって、、アカデミー賞の授賞作って、特に映画に詳しくなくても楽しめるでしょ、と思っていた。

まずは、オープニングでテンションが上がる。予告編の印象的なシーンはオープニングだったのか、、と良い意味でやられた感じ。
ミュージカルなんてほとんど観たことないし、ミュージカル映画だって、数えほどしか鑑賞したことない。「バーレスク」「NINE」「シカゴ」くらいかな。

鑑賞中、なんかしっくりこない。入れ込もうとすると、歌や踊りが入ってしまって、、ミュージカル映画の見方がわからない。

とはいえ、衣装や美術、音楽は最高にいい!ライアン・ゴスリンは、吹き替え無しでピアノを弾いているし(3ヶ月間、1日4時間練習したそうだ。)。エマ・ストーンを含め、歌が上手い。ミュージカル映画を見るたびに、なんで俳優なのにこんなに歌が上手いのか…と思ってしまう。

ストーリーとしては、主人公の2人が自分の夢に向かって、互いに切磋琢磨し、時に道に迷い、互いを励ましながらお互いの夢に向かって歩んで行く、というもの。単純なストーリーで、理解するのは難しくないし、衣装、美術、音楽も良い。ただ。感情が映画に入り込めていなかったし、それはミュージカル映画の見方が分からないということかもしれない。

巷で話題なほど、絶賛できなかった。

 

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ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック

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Ost: La La Land

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映画鑑賞『ネオン・デーモン』

土曜日の18時50分からの回で鑑賞。
観客は少なめ、20人弱ぐらい。

一言で言うと、狂ってる。
マジで狂っているし、怖いし、エロティシズム、が随所に感じられる。

オープニングから、物語が始まる前がこんなに長いのかと思いながらも、めっちゃくちゃスタイリッシュな始まり。

田舎から出てきた主人公、ジェシーが、ファッション業界で、周りから美の象徴であるように扱われ出し、嫉妬と羨望、それに伴う心の変化が、音楽と映像を織り交ぜながら表現されていく。

監督は、「ある朝目覚めた時、横に眠る妻の美しさにジェラシーを感じた」ことから「美しさ」についての映画を撮ろうと思ったという。
自分の妻へのジェラシー、という言葉から、登場人物達の心の葛藤が少し分かった気がした。
そもそも、「美しさ」について、自分の妻にジェラシーを感じる男性がそれほどいるのか疑問であるが、その辺りから、もうニコラスウィディングレフン監督なんだろう。
「美」についての執拗なまでもの追求。

「美しさがすべてではない、美しさこそが唯一のものだ」

この言葉通り、登場人物達は、「美」を追求していく。

なんといっても、音楽と映像が、観る者の心をかき混ぜる効果をいっそう高めている。電子音とネオンと暗闇。

観終わった後に、パンフレットを読んで、評論家の滝本誠氏のレビューに酔った。
今まで知らなかった。このレビューすごいな。ぜひ、パンフレット買って読んだほうが良い。

 

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映画鑑賞『14の夜』

平日、18時30分からの回で鑑賞。観客は5人ほど、「百円の恋」で日本アカデミー賞脚本賞をとった、足立紳の初監督作品。なので、もう少し観客がいてもいいのかなと思ったが、ミニシアター上映作品はこのぐらいなのか。

中学生たちの、下ネタ興味深々な感じと、自分たちの立ち位置に迷う様が良く描かれている。馬鹿なる中学生たちが必死に動きまわる。もちろん、空回りしまくりだし、カッコ悪いし。

今まで自分たちの方が上だと思っていた、クラスの「冴えない」映画好きのグループが急に賞を獲ったことにことよって、輝いて見える。自分たちは不良グループでもないし、何者でもないたことに焦りを感じる。

この時期の性に対する興味が、自分とは何か?という問い、焦り、などの葛藤が、主人公を、ある行動に走らせる。

自分の行動が、何でもない、いつもの夜が、特別な夜になった。しかし、家に帰ると相変わらずの日常が続いている。

ダサい親父が、言った言葉、
「お前がカッコ悪いのは、俺のせいじゃない。お前の責任だ」

尾崎豊の『15の夜』はもともと『14の夜』という題名だったそうだ。パンフレットより。

 

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映画鑑賞『牝猫たち』

ロマンポルノリブートプロジェクトの作品。前回、上映機材故障で『風に濡れた女』が鑑賞できなかったので、違う作品だが、レベンジの意味を込めて平日19時の回で鑑賞。
観客は30人ほど、そのうち3分の1は女性客が入っていたことに結構驚いた。女性は1000円ということもあって。女性客を呼び込むような企画でもあることは理解していたが、ロマンポルノを、1人で見に来る女性が結構いることに良い意味で驚き。

映画は、風俗嬢の女性3人が描かれており、池袋の街の光(ネオンと)喧騒が、車内から撮られた映像と、手持ちカメラで主人公たちが歩く姿を撮っていたことが印象的。3人のキャラ設定は、主婦、ホームレス、子持ち、という設定。それぞれ、客に対して、嫌悪感を抱いてはいるが、それぞれの出会いで、少しだけ変化が起こる。

主演の女優たちは、ずば抜けて綺麗という訳でもなく、スタイルが抜群に良い訳でもなく(敢えてそのように撮っているのかも)、リアリティを感じられる。
ただ、性愛を扱うのなら、苦しいほどの相手への思いが見たい。例えば、『私の男』『さよなら渓谷』のように、どうしようもない相手への思いがこちらに切なく伝わってくる作品が好き。
そもそも元祖のロマンポルノを見ていないので、ロマンポルノってそういうものではない!といわれればそれまでだが、私自身まだロマンポルノって何なんだろう?という状態。他の作品も見てみようと思う。

 

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