sonatine505の日記

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映画鑑賞『ネオン・デーモン』

土曜日の18時50分からの回で鑑賞。
観客は少なめ、20人弱ぐらい。

一言で言うと、狂ってる。
マジで狂っているし、怖いし、エロティシズム、が随所に感じられる。

オープニングから、物語が始まる前がこんなに長いのかと思いながらも、めっちゃくちゃスタイリッシュな始まり。

田舎から出てきた主人公、ジェシーが、ファッション業界で、周りから美の象徴であるように扱われ出し、嫉妬と羨望、それに伴う心の変化が、音楽と映像を織り交ぜながら表現されていく。

監督は、「ある朝目覚めた時、横に眠る妻の美しさにジェラシーを感じた」ことから「美しさ」についての映画を撮ろうと思ったという。
自分の妻へのジェラシー、という言葉から、登場人物達の心の葛藤が少し分かった気がした。
そもそも、「美しさ」について、自分の妻にジェラシーを感じる男性がそれほどいるのか疑問であるが、その辺りから、もうニコラスウィディングレフン監督なんだろう。
「美」についての執拗なまでもの追求。

「美しさがすべてではない、美しさこそが唯一のものだ」

この言葉通り、登場人物達は、「美」を追求していく。

なんといっても、音楽と映像が、観る者の心をかき混ぜる効果をいっそう高めている。電子音とネオンと暗闇。

観終わった後に、パンフレットを読んで、評論家の滝本誠氏のレビューに酔った。
今まで知らなかった。このレビューすごいな。ぜひ、パンフレット買って読んだほうが良い。

 

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