sonatine505の日記

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映画鑑賞『洗骨』監督:照屋年之

先日、映画『洗骨』を観てきました。

なかなかの良作でした。

監督は、照屋年之さん、といっても誰?って感じなので、芸人のガレッジセールのゴリとい言えば、多くの人が知っていると思います。最終学歴は日大の芸術学部映画学科演劇コース中退だそうです。もともと映画が好きだったんですね。なんとこれで、短編も合わせると11本目の監督作品ということです。全然知らなかった…

今回『洗骨』、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2017のジャパン部門グランプリを受賞した『born,bone,墓音。』という短編作品がもとになっているとのこと。

洗骨とは、まさに文字通り、骨を洗うということです。

亡くなった家族の骨を洗うという儀式です。沖縄の一部の地域にまだ残っている風習ということだそうです。

照屋監督は、沖縄出身ですが、この風習は知らなかったということです。

映画のストーリは下記の通り(映画.comより)。

 

沖縄の離島・粟国島に残る風習「洗骨」をテーマに、家族の絆や祖先とのつながりをユーモアを交えて描いていく。新城家の長男・剛が母・恵美子の「洗骨」のために故郷の粟国島に帰ってきた。母がいなくなった実家にひとりで暮らす父の信綱の生活は、妻の死をきっかけに荒れ果てていた。さらに、長女の優子も名古屋から帰ってくるが、優子の変化に家族一同驚きを隠せない。久しぶりに顔を合わせ、一見バラバラになったかにも思えた新城家の人びと。数日後には亡くなった恵美子の骨を洗う大事な洗骨の儀式が迫っていた。父・信綱役を奥田瑛二、長男・剛役を筒井道隆、長女・優子役を水崎綾女がそれぞれ演じ、筒井真理子大島蓉子坂本あきら鈴木Q太郎らが脇を固める。

 

senkotsu-movie.com

 


『洗骨』予告編 

 

改めて思ったのが、

沖縄の自然や音楽って、映画ととても相性がいいということ。

 

今回は、家族との別れかた、死者との向き合い方がテーマになっていますが、沖縄という土地が持つ、独特な雰囲気と言葉の響き、音楽が、映画を通じて、死というものを何かとても身近なものに感じさせてくれる雰囲気がありました。

死と自然と音楽、沖縄出身の照屋監督だから撮れたのだと思います。

 

奥田英二さんの演技がよかった、優柔普段であまり頼りになりそうにない父親をとても

うまく表現されていました。

 

その演じる姿を観終わって、何故か、、

 

映画『皆月』を思いだしました。

皆月

皆月