映画鑑賞『14の夜』
平日、18時30分からの回で鑑賞。観客は5人ほど、「百円の恋」で日本アカデミー賞脚本賞をとった、足立紳の初監督作品。なので、もう少し観客がいてもいいのかなと思ったが、ミニシアター上映作品はこのぐらいなのか。
中学生たちの、下ネタ興味深々な感じと、自分たちの立ち位置に迷う様が良く描かれている。馬鹿なる中学生たちが必死に動きまわる。もちろん、空回りしまくりだし、カッコ悪いし。
今まで自分たちの方が上だと思っていた、クラスの「冴えない」映画好きのグループが急に賞を獲ったことにことよって、輝いて見える。自分たちは不良グループでもないし、何者でもないたことに焦りを感じる。
この時期の性に対する興味が、自分とは何か?という問い、焦り、などの葛藤が、主人公を、ある行動に走らせる。
自分の行動が、何でもない、いつもの夜が、特別な夜になった。しかし、家に帰ると相変わらずの日常が続いている。
ダサい親父が、言った言葉、
「お前がカッコ悪いのは、俺のせいじゃない。お前の責任だ」
尾崎豊の『15の夜』はもともと『14の夜』という題名だったそうだ。パンフレットより。