sonatine505の日記

映画・書籍・日々の出来事etc

映画鑑賞『マリアンヌ』

もともと、ロマンポルノ リブートプロジェクト作品を、見に行こうと思って、映画館に行ったら、映写機の故障で上映が中止になっていた。。残念、、
もう、何か映画見たかったので、時間の都合があったのがこの作品だった。

戦争に翻弄された、男女の物語。
スパイとして生きる2人が愛し合い、結婚するが、結果として国家や戦争が2人の関係に影響を与えるという物語。

戦争映画というジャンルで言えば、まだ『この世界の片隅に』のパンチが凄すぎて、リアリティがあり過ぎて、、この作品も実話が元になっているとのことをどこかで見たが、、何処か自分とは違う世界の話だし、スパイという日常ではあまり馴染みのない設定だし、という風に思ってしまった。
そもそも、映画のジャンルが違うと言われれば、その通りだし。美術や衣装は見事だし、映像としてのゴージャスさや、俳優陣の美しさは、これぞハリウッド映画という素晴らしい出来。

ただ、第二次大戦中のヨーロッパ戦況の知識がなく、物語の前提をすぐに掴みきれなかった。ドイツ、フランス、モロッコ、カサブランカ、カナダ、所々で ??となってしまう箇所があった。

キネマ旬報No1740の映画•書評欄で載っていた言葉を思い出し、そうだよねと納得。
篠田正浩 映画講義』を映画評論家の黒田邦夫氏が評した文章で、本文からの引用。

「映画を学ぶことは、映画以外ものから学ぶことなんです。映画を作るためには映画を外から見る視点が必要になる。それは、文学、音楽であり、美術、歴史学社会学でもある。映画の中に映画があるのではない、映画の外に映画があるということなんです。」
まさにこの言葉通り。

余談ですが、ブラッドピットとナチス(特にハーケンクロイツのマーク)が出てくると、『イングロリアスバスターズ』が思い出されるのは私だけでしょうか?

 

www.youtube.com

www.youtube.com