『冷たい熱帯魚』
日曜日、映画『冷たい熱帯魚』をみた。かなり久しぶりの映画館だった。東北関東地震の後、しばらく映画に行けないでいた。その間、映画『ヒアアフター』が公開中止になった。見に行こうと思っていたのに残念だ。
私は園子温作品にそれほど感動したことがない。評価が高い『愛のむきだし』も難しくて分からなかった。
しかし、『冷たい熱帯魚』はかなりおもしろかった。映画が終わった後しばらく放心状態だった。
実際の事件(1993年埼玉愛犬家殺人事件など…)をモチーフにしており、同じ事件からヒントを得た『ヌードの夜』と重なる場面も多い。
事件関連の書籍も出ているよう。かなりプレミアが付いてる?
- 作者: 山崎永幸
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1999/06
- メディア: 単行本
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でんでんの演技がすごい。あんなオヤジ実際にいたと思う。
調子の良い豪快なオヤジ。でも実は…みたいなことを考えると恐ろしい。。
女優陣も抜群の演技を披露する。
狂気は優しい顔をして近づき、自己を崩壊させる。その時、人々は狂気に驚く。しかし驚くのは他者である。そう本人は気づいていない。気づいているのは他者である。
だから、この映画はおそろしく、そして、おかしいのである。今年のベスト5に入るだろう。